おすすめ!戦争の絵本を読んでみよう
子どもたちと話し合いたいテーマの一つが「戦争」についてでしょう。
だけど、どこから、どんな話をしていいのかわからないテーマでもあります。
そのとき、とっかかりになる絵本が手元にあると、話がしやすいと思いませんか?
今回、子どもさんと一緒に読みたい絵本を5作品集めました。
どの作品も、小学生以上でないと難しい内容かもしれません。
だけれども、なにより大人が読んで、大人が考えさせられる内容です。
まずは、ご自身が一度お手に取って目を通してみてください。
まずはそこから始まると思っています。
ぼくがラーメンたべてるとき
- 長谷川義史
世界はつながっている。
ぼくがラーメン食べてるとき、となりの家の子は何してる?
となりのとなりの家の子は?
となりの国の子はどうしてる?
そのとなりの国の子は、働いていたり……。
そのまたとなりの国の子は……。
今この瞬間、同じ地球の上で、何が起こってるんだろう?
あの子は、何を考えて、どんな気持ちでいるんだろう?
そんな素朴なことを考えるための、素朴な絵本。
長谷川義史さんワールドもあいまって、何度も読んでしまう。
小さい子でも、一緒に読んで、一緒に考えられます。
わたしに手紙を書いて 日系アメリカ人強制収容所の子どもたちから図書館の先生へ
- シンシア・グレイディ(文)
- アミコ・ヒラオ(絵)
- 松川真弓(訳)
第二次世界大戦中、アメリカ西海岸に住んでいた日本人や日系人は、強制収容所に送られました。
アメリカと日本が敵同士になってしまったからです。
図書館のブリード先生のもとにも、日系人の子どもたちがお別れをしに来ます。
そのとき、先生は子どもたちに切手を貼った手紙を渡し、「わたしに手紙を書いて」と言います。
強制収容所の子どもたちと、ブリード先生は手紙のやりとりをし、ときには物資も送ります。
国と国は敵味方に分かれても、人と人とは思いあい、大切にしあえる絆があるんですね。
小さな子には難しい内容かもしれません。
やけあとのちかい
歴史に関する本をたくさん執筆なさった半藤一利さんが、経験した戦争。
東京大空襲を経験し、たまたま運良く助かった。
それまで「当たり前」「絶対」と思っていたことが、たった一夜でそうじゃなくなった。
だけど、絶対言いたいことがある。
それは、絶対戦争をしてはいけないということ。
絵本ですが、読みごたえがあります。
小学校中学年以上の人向けかもしれません。
だけど、大人も読んで間違いありません。
はじまりは、まっしろな紙 日系アメリカ人絵本作家 ギョウ・フジカワがえがいた願い
- キョウ・マクレア(文)
- ジュリー・モースタッド(絵)
- 八木恭子(訳)
日本人の両親を持ち、アメリカで生まれ育ったギョウ・フジカワさんの物語。
彼女は幼いころから絵の才能があり、絵を描くことを仕事にします。
しかし、世界では戦争がはじまり、アメリカでも日本は敵国になってしまいます。
西海岸に住んでいたギョウの家族は強制収容所へ。
また、戦後、ギョウさんは人種差別にも直面し、肌の色の違う赤ちゃんを描いた絵本を出版します(そんな絵本、当時どこにもなかったのです)。
激動の時代を、日系人としてアメリカで生きたギョウさんの生涯を通して、戦争や差別を知るのはいかがでしょうか。
イラストも美しく、読みやすい本だと思います。
しあわせなときの地図
- フラン・ヌニョ(文)
- スザンナ・セレイ(絵)
- 宇野和美(訳)
ソエは戦争のせいで、生まれた町を離れ、外国へ逃げることになりました。
町とのお別れに、地図を広げ、自分の好きな場所に印をつけます。
生まれた家。
おじいちゃんとおばあちゃんの家。
学校や図書館や本屋さん。
公園。
映画館に売店。
誰にだって大切な場所、思い出の場所、特別な場所はあります。
その場所が、破壊され、逃げ出さなければならないのは、悲しいことです。
お子さんと一緒に、自分たちの好きな場所を話し合いながら、その場所が壊され、なくなってしまうことを話し合ってもいいですね。