『ライオンごうのたび』/もりおかよしゆき(作)、やまぐちようすけ(絵)
2022/04/28

ライオンごうはどこへも行ける。
宇宙にも、地中にも、水中にも。
ライオンごうで、本当のライオンを探す旅に出よう。
本書のあとがきで、ライオンが絶滅してしまった後の世界について触れられています。
本物のライオンが存在しなくなったら、未来の人たちは現在の書物からライオンを探すでしょう。
それは、写真や文字の情報から想像を膨らませて、もう存在しないライオンを空想することなのかもしれません。
この『ライオンごうのたび』では、ライオンが絶滅してしまった後の世界を少しだけ体験できるのかも。
ライオンごうは、宇宙に飛び出し、「しし座」を見つける。
地中に眠ったライオンの化石を見つける。
太古の昔の洞窟壁画の中にライオンを見つける。
海の中でシーライオン(アシカ)に出会う。
エジプトでスフィンクスに出会う。
「ライオンらしきもの」を通して、本物のライオンを思うのです。
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ライオンにまつわるあれこれを順番に巡っていくお話ですが、子どもたちにとっては新しい知識と出会う物語かもしれません。
「しし座」の獅子がライオンであることや、スフィンクスも獅子であることや、地面の中には化石が眠っていること。
『ライオンごうのたび』をただ通して読んでおしまいではなく、ページをめくるたび、一緒に絵を見ながらあれこれと枝葉の話に花を咲かすのもいいかもしれません。